MPMDプログラムの生成に関する研究


この研究は、Work-Time Cの出力したタスクグラフ と本研究室で開発中のスケジューリングアルゴリ ズムにより生成されたスケジュールを入力とし,実際の並列計算機で実行 できるようなコードへのトランスレータの作成を行っている.このトランスレー タが生成するコードは,C言語と通信ライブラリとして現在もっともよく利用 され標準になりつつあるMPI(Message Passing Interface)を用いて記述されて いる.

また,現在の並列計算機の通信特性として,1バイトのメッセージを1000回送 るよりも1000バイトのメッセージを1回送信した方が通信時間がかなり短い. 通信は計算に比べてかなりオーバーヘッドが大きいので,メッセージをまとめ て1回だけ通信した方がかなり実行時間が短くなることが分かっている.この トランスレータへの入力の主なターゲットとして考えている,本研究室で開発中であるスケジューリングアルゴリ ズム,は通信をまとめることが比較的容易になっている.その様な工夫を 行いなるべく実行時間を短くしている.(もちろん,生成するコードは通信の 一括化を行うことが困難なスケジューリングアルゴリズムに対しても通信の一 括化行うことができないがはMPMDコードを生成することができる.)


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