大阪大学 大学院情報科学研究科 コンピュータサイエンス専攻 並列処理工学講座 萩原研究室 [English]
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コンピュータを用いた学習支援に関する研究

近年,高性能なコンピュータや高速なネットワークの普及によって,学校や企業などでも作業の効率化に広くコンピュータが利用されるようになり,ネットワークを介した情報通信も活発に行われるようになりました.さらに,複数の人間が1つの作業をなす協調作業も増えてきています.そのため,コンピュータを利用した協調作業を支援するシステムの需要が高まっています. そこで当チームでは,コンピュータとネットワークを日常よく行われる協調作業に積極的に適用することを考えています.これにより,個人レベルやコミュニケーションレベルでの作業円滑化と同様に,複数の人間によって行われる協調作業を円滑化することを大きな目標としています. ここで,コンピュータ支援による協調作業を CSCW ( Computer Supported Co-operative Work ) と呼びます.現在 CSCW に関する研究として,人工衛星などによる遠隔地間の電子会議システムの研究,また,アウェアネスや発想支援システムの研究などが多く取り上げられています.当チームでは協調作業を支援するシステム開発を目指して以下の内容の研究を行っています.

ビデオ教材を利用した学習の支援

MPEG などの動画ファイルを利用した,コンピュータ上での学習を支援するシステムViNoSyL (Video Note System for Learning) を開発しています. 近年増加している動画ファイルを用いた学習を取り上げ, 受講者が協力しあって学習効率を上げ,お互いに補い合えるシステム開発を目指しています. また,コンピュータ利用の利点を生かした効率的な学習方法,教室で受講する講義との差異から生じる問題点に対応する方法や,ユーザインタフェースについても検討しています.
  • 学習中のビデオ操作支援システムの開発
  • 学習データを用いたビデオ中の注目度表示システムの開発
  • 効果的なビデオ推薦手法の研究
  • 学習者間での電子ノート相互参照の研究
  • 実際の適用実験と応用分野の探求

会合における備忘録をもとに一時記録を検索参照する会合情報記録検索システムの開発

作業者どうしが向かい合って座っている“会合”を取り上げ,その上での作業の円滑化と,おこりうる人的エラーの減少を目指したシステム(ReSPoM)を開発しました. また,会合そのものの分析やコンピュータによる支援の範囲,遠隔作業への適用などの多くの応用も検討しました.
  • 関連記録インタフェースの開発
  • 記録参照データベースと検索システムの開発
  • システムの評価と分析
  • 実際の適用実験と応用分野の探求